Aomori Design

「青森のプロジェクトが多い理由は単純で、現地にパートナーがいるからです。我々がまだ関わっていた頃のnarifuriは直営店が２つしかなかったのですが、それがなぜか東京と青森だった。本州の最北端で、サイクルアパレルを売りまくっていた人がいたんです。
　そんな彼が、アオモリ・モビリティのPRに尽力していた。これは青森県庁が推進している観光スタイルで、アクティビティだけでなく移動も含めて県内の自然を楽しもうという活動です。それで、せっかくだから我々も何かお手伝いができないかということで、ポスターやＴシャツをデザインさせていただきました。
　そうしてできあがった青森との縁ですが、弘前出身でとにかく青森を愛してやまない彼とのつながりで、気づいたらいろんなプロジェクトを手がけていました。これまでに農家や商店、商品、企業等でブランディング・アートディレクションをさせてもらっています。
　どの方も青森という土地に愛着があって、強い意思を持って自分の仕事に取り組んでいる。そうした活動の手助けすることに自分自身が喜びを感じるというのは発見で、『自分の地元である横浜でも同じことをやりたい』と考えるきっかけにもなりました」